転職に成功した医師の声

働き方の見直し、専門性の追求、育児や研究との両立、定年後のキャリアまで。 転職という選択で課題を解決した先生方の声を紹介します。

40代・男性/一般内科/急性期病院から地域密着型病院へ

1. 仕事中心の生活を見直し、家族と過ごす時間が増えました

以前の勤務先は救急搬送が多く、当直に加えて急な呼び出しも頻繁にありました。医師として充実感はあったものの、子どもの成長をゆっくり見守る余裕がなく、この働き方を続けてよいのか悩むようになりました。

転職では、これまでの臨床経験を生かせることに加え、当直回数や残業時間、休日の取りやすさを重視しました。現在の職場では勤務時間が安定し、オンコールも無理のない体制になっています。夕食を家族と一緒に取れる日が増え、休日には子どもの学校行事にも参加できるようになりました。

収入面だけを見れば転職前と大きく変わりませんが、生活全体の満足度は格段に上がりました。医師としてのやりがいと家族との時間は両立できるのだと、転職を通じて実感しています。

30代・男性/消化器外科/一般病院から高度急性期病院へ

2. 希望していた症例を経験でき、専門医として成長できる環境に出会えました

前職では幅広い外科診療に携わっていましたが、消化器外科医として専門性を高めるために必要な症例が限られていました。将来のキャリアを考えると、このまま同じ環境にとどまることへの不安があり、転職を決意しました。

転職先を選ぶ際には、年間の手術件数だけでなく、指導医の人数、チームの診療方針、学会参加への支援体制まで細かく確認しました。現在は希望していた領域の手術に継続的に携わり、経験豊富な上級医から直接指導を受けています。定期的なカンファレンスもあり、自分の判断を振り返る機会が増えました。

忙しさはありますが、目指す方向と日々の業務が一致しているため、以前より前向きに働けています。転職によって、専門医として今後何を学ぶべきかが明確になったことが、私にとって最も大きな成果でした。

40代・男性/整形外科/公的病院から民間病院へ

3. 年収アップだけでなく、業務に集中できる働きやすい環境も実現しました

長く勤務していた前職では、診療以外の会議や事務作業が多く、肝心の患者さんと向き合う時間が減っていました。役職に伴う責任は増える一方で、待遇にはあまり反映されず、今後の働き方を見直したいと考えるようになりました。

転職活動を始めた当初は年収改善が主な希望でしたが、実際に複数の医療機関を比較すると、業務分担やスタッフ体制も重要だと気づきました。現在の職場には診療を支えるスタッフが十分に配置され、医師が担う業務の範囲も明確です。そのため、外来や手術、術後管理に集中できるようになりました。

結果として年収は上がり、残業時間は以前より減りました。待遇と働きやすさのどちらかを諦める必要はなく、自分の経験を正当に評価してくれる職場を探すことが大切だと感じています。

30代・女性/小児科/大学病院から小児科クリニックへ

4. 育児を理由にキャリアを諦めず、無理なく診療を続けられています

出産後に大学病院へ復職しましたが、病棟業務や当直、急な勤務変更への対応が難しく、仕事と育児の両立に悩んでいました。周囲に迷惑をかけたくないという気持ちから無理を重ね、このままでは医師を続けること自体が難しくなるのではないかと感じていました。

転職先には、時短勤務ができること、当直がないこと、子どもの急病時に相談しやすいことを希望しました。現在のクリニックでは、院長やスタッフが子育てに理解を示してくださり、勤務時間についても柔軟に対応してもらっています。限られた時間の中でも、予防接種や乳幼児健診、一般外来など幅広い診療を担当しています。

勤務時間は短くなりましたが、患者さんや保護者の方と継続的に関われるため、医師としてのやりがいは以前より大きくなりました。子育て中だからといって、キャリアを完全に止める必要はないと実感しています。

40代・男性/皮膚科/総合病院から皮膚科クリニックへ

5. 将来の開業を見据え、診療とクリニック経営の両方を学べるようになりました

将来的に自分のクリニックを開業したいと考えていましたが、総合病院で勤務しているだけでは、経営やスタッフの採用、患者さんへの情報発信などを学ぶ機会がほとんどありませんでした。また、保険診療が中心だったため、自由診療についても経験を積みたいと考えていました。

現在の職場では、一般皮膚科の診療に加えて、美容皮膚科の施術や患者さんへの説明にも携わっています。院長からは診療技術だけでなく、予約管理、スタッフ教育、医療機器の導入判断などについても教えていただいています。実際のクリニック運営を身近で学べることは、将来の開業に向けて大きな財産になっています。

転職前は、勤務医を続けながら開業準備ができるのか不安でした。しかし、目的に合った職場を選んだことで、収入を確保しながら必要な経験を着実に積めています。

50代・男性/総合診療科/都市部の基幹病院から地方の中核病院へ

6. 都市部の大病院を離れ、患者さんの生活に寄り添う地域医療を選びました

都市部の基幹病院で長年勤務し、多くの重症患者さんを診療してきました。高度医療に携わるやりがいはありましたが、治療後の生活や退院後の経過まで見届けられないことに、次第にもどかしさを感じるようになりました。

転職先の地域では、高齢の患者さんや複数の慢性疾患を抱える方が多く、病気だけでなく生活背景を踏まえた診療が求められます。訪問看護師やケアマネジャー、介護施設の職員など、多職種と連携する機会も増えました。一人の患者さんを地域全体で支えていくことに、大きな意義を感じています。

都市部とは医療資源や診療体制が異なり、工夫が必要な場面もあります。それでも、患者さんやご家族から直接感謝の言葉をいただくことが多く、医師として初心に戻れたように感じています。

50代・男性/循環器内科/急性期病院から外来専門クリニックへ

7. 当直のない勤務へ移り、体調を整えながら経験を生かせるようになりました

年齢を重ねるにつれ、夜間当直や緊急カテーテル治療の呼び出しが身体的に厳しくなってきました。睡眠不足の状態で翌日の外来を担当することも多く、体調管理に不安を感じていました。しかし、長年続けてきた急性期医療を離れることへの迷いもあり、なかなか転職に踏み切れませんでした。

現在は、生活習慣病や慢性心不全、不整脈などの外来診療を中心に担当しています。当直や深夜の呼び出しがなくなったことで生活リズムが整い、毎日の診療に落ち着いて向き合えるようになりました。病院で培った経験を生かし、重症化の兆候を早期に発見して専門病院へつなぐことも重要な役割です。

急性期医療の現場を離れても、これまでの経験が無駄になることはありませんでした。自分の体力やライフステージに合わせて役割を変えることは、医師を長く続けるための前向きな選択だと思います。

30代・女性/麻酔科/大学病院から民間総合病院へ

8. 職場の人間関係に悩んでいましたが、安心して意見を伝えられる環境に移れました

前職では、診療方針に関する意見を出しにくい雰囲気があり、チーム内のコミュニケーションにも悩んでいました。業務そのものにはやりがいを感じていましたが、精神的な負担が大きくなり、自信を失いかけていました。

転職活動では、条件面だけで判断せず、院内見学や面談を通じて職場の雰囲気を確かめました。現在の病院では、立場や経験年数にかかわらず意見交換が行われています。難しい症例について気軽に相談でき、手術室の看護師や外科医との連携もスムーズです。

人間関係は求人票の条件だけでは判断できないため、実際に働く方々の様子を確認することが重要だと思います。自分に合った職場へ移ったことで、本来好きだった麻酔科の仕事に、もう一度前向きに取り組めるようになりました。

30代・男性/脳神経内科/市中病院から研究機能を持つ専門病院へ

9. 臨床を続けながら研究時間も確保し、目標としていた研究に参加できました

臨床医として患者さんを診療する一方で、以前から神経難病の研究を続けたいという希望がありました。しかし、前職では日々の診療に追われ、研究に使える時間を確保できませんでした。論文作成や学会発表も十分に進められず、研究を諦めるべきか迷っていました。

転職時には、研究日が確保されていること、大学や研究機関との連携があること、希望する分野の指導者がいることを重視しました。現在は週に一定の研究時間が設けられ、共同研究にも参加しています。臨床で抱いた疑問を研究につなげ、その成果を再び診療へ還元できる環境に、大きな魅力を感じています。

臨床と研究の両立は簡単ではありませんが、職場の理解と制度があれば実現できます。転職によって諦めかけていた目標を再び追えるようになり、将来のキャリアに対する意欲も高まりました。

60代・男性/一般内科/総合病院の常勤勤務からクリニックの非常勤勤務へ

10. 定年後も無理のない勤務日数で、医師として社会に貢献できています

長年勤務した病院を定年退職した後、しばらくはゆっくり過ごすことも考えました。しかし、これまで培ってきた経験を生かし、もう少し患者さんの役に立ちたいという気持ちが強くありました。一方で、以前と同じような勤務量を続けることには体力面の不安がありました。

現在はクリニックで週3日勤務し、一般内科外来と健康診断を担当しています。勤務日数や時間に余裕があるため、体調を整えながら一人ひとりの患者さんに丁寧に向き合えています。若い医師やスタッフから相談を受けることもあり、自分の経験を次の世代へ伝えられることにも喜びを感じています。

定年は医師としての役割が終わる時期ではなく、働き方を切り替えるタイミングだと思います。無理のない条件を選べたことで、生活を楽しみながら医療にも関わり続けられています。

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